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2020-03-25

いいものってどんなもの?

かわいいとか、かっこいいとか、美しいとか、素敵とか。
何かを評価する時にはいろんな言葉を用います。
どう表現するかは人それぞれだし、時代によっても変わるし、そもそも良し悪しの判断も人それぞれ。
みーーーんな違うことを思って生きています。

そんな中、誰が見たってこれは「いいもの」でしょう!
というものがたまにあります。
言葉では表し難い、絶対的な美の基準というものがあるのです。

・・・って。

・・・・・。

それほんと?

私は以前とある団体に所属していて、ある基準に基づいて動いていました。
数年そこにいた結果、その基準を完全に自分のものにしたかと言えば、答えはNO。
分かるような分からないような曖昧なものでした。

それもそのはずで、別の人間と完全にその感覚を共有するなんてこと、できっこありませんよね。
そもそも、その基準も枝分かれした先にあるものでしたし。

誤解しないで欲しいのですが、だからって私はその基準を否定したい訳ではありません。
そこで学んだことは多かったし、今なお学ぶべきことが あります。
そのお陰で自分の判断基準のレベルが上がったことも実感しています。

ただ私は、何かを評価するのにいちいち人目を気にすることに、疲れてしまいました。

好きだから知りたい学びたいと思っていたのに、だんだん息苦しくなり、好きなことが楽しくなくなっていく。
これいいな、好きだな、と思っても、その自分自身の感覚よりも、それがその基準に適っているかどうかがまず気になってしまう。

世界には77億人(2022年11月、80臆人に達しました!)がいて、同じ人種でも、同じ国でも、家族でも、まったく違うことを考えています。
身近にも、びっくりするくらいいちいち私と違う考えをしている人がいます。
それなのに、全員が同じものを選ぶべきなんて考え方、不自然だと思いませんか?

そんなこんなで、私はひとりでお店を始めました。
ただ単に私が好きなもの、いいと思うものを扱います。

もちろん、いいと思う背景には様々な理由がありますので、それはそれで伝えていきたいのですが。
お題目や先入観にとらわれ過ぎないことは、意識したいです。

みーーーんな違うことを考えている違う人間だけど、私がいいと思うものをいいと思ってくれる人が少しでもいたら、嬉しいです。
それが何かのきっかけになったら、もっと嬉しいです。

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