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2021-05-19

仕入日記:番外(有田編)

大日窯の仕入(仕入日記)ついでに、有田の九州陶磁文化館と伊万里の秘窯の里へ立ち寄ってきました。
九州陶磁文化館へは元々行くつもりだったのですが、伊万里は実は予定外。
ブラタモリにも出ていた泉山磁土場に行くつもりが、なんとこの日は聖火リレーが有田を走る日でして。
完全にノーチェック・・・まさかの交通規制に阻まれまくり、かと言ってこのまま帰るのも癪だな~ということで伊万里に寄ることにしたのでした。

最初に立ち寄ったのが九州陶磁文化館
看板の文字は染付だし、扉にも有田焼。さすがです。

最初の展示室ては、有田国際陶磁展が開催されていました。
こちらの出展品は主に美術品としての陶磁器。個人的にはあんまり好みでなく、ここはサラリと。
面白いなと思ったのは、原発反対のイデオロギーを反映させた作品があったことくらいでしょうか。
まぁでも、工芸を実用からこんなに離れた場所に連れて行く必要性って何なのかな~?と考えさせられます。

九州の陶磁器コーナーには古い小鹿田焼も。
今の小鹿田よりも粗野な風情で、何ともいえず味わい深いです。

ちなみに今の刷毛目模様はこんな感じ。もちろん窯元で違いはありますが。
こうして古いものと新しいものを見比べるのも面白いですよね。
(その他の刷毛目の品はこちらのONLINE SHOPを覗いてみて下さい)

こちらにはこんな刷毛目もありました。
1700年前後の現川焼(肥前/60年程で廃窯)です。古い小鹿田よりも更に大胆で荒々しい。
同じ技法でもまったく違う印象を受けますね。

こちらは古伊万里。
色絵の技術が中国から導入されはじめた頃のものなので筆致が粗く、好感が持てます。

時代が進むとこんな風になっていきます。明治時代の香蘭社の品。

開国後、明治政府の殖産興業政策の一環として有田焼が盛んに輸出されていた頃のものです。
精緻な色絵に金襴手が華やかで美しいのですが、個人的にはやはり初期伊万里・古伊万里が好きですねぇ。

こちらは17世紀半ば頃の青磁陽刻文皿(有田)。

そしてこちらは、有田焼ではありませんが当SHOPで扱っている風見窯の陽刻文鉢。
現代の仕事でこの風情よく出したな~と、見比べて改めて感心してしまいました。
風見窯の青瓷、美しいんですよね~。よろしければぜひ、ONLINE SHOPでご覧下さい!

九州陶磁文化館で特に見応えがあったのが、古伊万里中心の柴田夫妻コレクション。

なんと1万点以上が寄贈され、その中から1000点ほどを年1回入れ替えで展示しているそうです。
ちなみにですが・・・この九州陶磁文化館、入館無料です。これだけのコレクションが見られるのに無料!

さてさて、仕入日記に書いた通り2時間近く経ってしまったので、この辺で切り上げて大日窯で仕入。
ミッション完了!次は磁土場に行こう!と思ったら・・・交通規制で行けない(泣)
もしかしたら抜け道とかあったのかも?ですが、私にそれが分かるはずもなく。

くそーっ!と思いつつとりあえず近くのカフェでコーヒーブレイク。
大人しく帰れってこと?いやいやまだ16時にもなってないしー。
ということで向かったのが、伊万里の秘窯の里。
なんだか思いのほか長文になってきたので、伊万里編は次の記事へつづく!

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