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2020-11-29

仕入日記:風見窯

お願いしたものの試作ができたと連絡がきたので、数ヶ月ぶりに八女の風見窯へ。
とりあえず、次に八女に行く時は絶対行く!と決めていた喫茶店で腹ごしらえです。

食後にミニサンデー付けたらこの色でちょっと面喰いましたが、満足です。
増設した?っぽい席だったので、次はもっと喫茶店ぽい席に座りたいですね。

以前2度ほど来たことのあるこの「亜米利加」には、店主はちょっとした思い出がありまして。
前回ナビ通りに車を走らせたら通りかかったので、次こそはと思っていたのでした。感慨深い・・・

店主の思い出話はいいとして、風見窯です。
窯元の杉田さんはとっても話しやすい好青年で、今回もにこやかに迎えてくれました。
(前回の様子はこちら

近況をいろいろ伺いながら、前回つい話し込み過ぎて見られなかった登り窯を見せて頂いたり。
新しく見つけた陶土のことを聞かせて頂いたり。

最近は車をただ走らせていても、陶土が出そうな場所がなんとなく分かるんだそうですよ。す、すご・・・
先日もつい、そんなつもりじゃなかったのに気が付いて立ち寄ってしまったので、新しい靴が泥まみれになってしまったのだとか。

なんとこの上の画像が陶土です。これを成型できるまでにするんですから、大変!
このところ段々と陶土の配合が分かってきて、安定して焼けるようになってきたそう。
焼いても歪んだりひび割れたりしにくい配合をずっと探りながら取り組んでいたのです。

地元の材料を使って焼きものを作るということは、こういう積み重ねがあって初めて成し遂げられること。
陶土を仕入れればもっと簡単に済むことですが、それをしたら今のような焼きものにはなりません。

下の画像は長石を原料とした釉薬を作っているところ。
国内にはほぼ残っていない(採り尽くしてしまった)と言われる長石まで八女で見つけてしまった杉田さんの執念たるや!

どうしても轆轤や成型の技術、見た目に注目が集まりがちですが、焼きものを作るってそれだけでは出来ないことなんですよね。
それは焼きものに限らないことで、織りの仕事なんかも織るまでが大変だったり。
そういうところをきちんと伝えていけたら良いなぁと改めて思いました。

この時に仕入れた品はOnline Shopでご覧頂けます。
前回はなかった新しい試みの品もありますので、ぜひ覗いてみて下さいね。

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