プラスチックフリーを考える

どれだけのプラスチックが生活に入り込んでいるのか?
改めて家の中や自分の持ちものを眺めてみると、減らしたつもりでもたくさんたくさん、プラスチック素材のものが溢れていました。
国連のデータによると、日本のプラスチック消費量は世界2位という深刻さ。
日本人らしいきめ細かい便利さを追求した結果なのかな、という気がします。
一番使い捨てているものは、恐らくパッケージ類。
食品も日用品もプラスチックの袋やボトルにほぼ入っていますし、通販の梱包材も、ほぼほぼプラスチック。
利便性や衛生面からか、ここまでしなくても・・・というくらい細かくパッキングされています。
すべてすぐに捨てるものです。
中には生分解性プラスチックなんかもありますが、まだごく僅かですよね。
すぐには捨てないけれど、家電・日用雑貨なども素材の一部もしくは全部に、プラスチックが使われています。
テレビもそのリモコンも、冷蔵庫も洗濯機もエアコンも扇風機も、プラスチック。
メガネもコンタクトもプラスチック。
衣類にもプラスチックはたくさん使われています。
ナイロンにポリエステル、ポリウレタン、アクリル。
これ全部、プラスチックの一種なんですよ。
私は自然素材の服が好きなので少ないですが、それでもレインウェアとか、靴下の一部とか、完全に排除はできていません。
外出先もプラスチックだらけです。
買い物に行くとほとんどの商品がプラスチック素材のパッケージに覆われていて、購入したらさらにビニール(プラスチックの一種)に入れられる。
飲み物をテイクアウトしたらプラスチック容器に入れられ、プラスチックのストローが付いてくる。
(紙カップも基本的にはプラスチックのコーティングがされています)
バッグの中を眺めてみれば、生活必需品となってしまった携帯電話。
電車に乗るためのICカード、買い物に使うクレジットカード、運転免許証、保険証。
人によってはバッグがそもそもプラスチックで、更にプラスチック素材の財布やポーチをお持ちでしょう。
エコのためにと持ち歩いているタンブラーの蓋すらも、プラスチックがほとんどです。
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どうですか?何ひとつプラスチックを使わないプラスチックフリー生活、できそうですか?
ちょっと難しそうですよね・・・では何もしなくていいのでしょうか?
何もしなければ、地球は人が暮らせない星になってしまいます。
このままいくと、2050年には海中のプラスチックの量が魚の量を超えるという予測もあります。
現代社会でプラスチックにまったく触れない暮らしをするのは、不可能に近い。
無理して続かない取り組みでは意味がありません。
なので、まずはちょっとだけ、気にしてみませんか?
実際、少し意識するだけでプラスチックゴミが半分になるというデータもあるんですよ。
プラスチックフリーに関連して、ラップの話も書いています。
興味が湧いた方はぜひ読んでみて下さい。
また、当店ではエコラップも扱っていますので、ONLINE SHOPも覗いてみて下さいませ。
※追記
2020年7月。使い捨てレジ袋が有料になりました。
ニュースによると、それが原因のクレームやアクシデントが多々あるようです。
問題意識を隅々まで行き渡らせることって、難儀なことだなぁ・・・と改めて感じる今日この頃。